- 「ふははは!ダラ戦を、極めたぞ!神をも滅ぼす力が俺の手に!!」
闇の中で誇らしげに叫ぶキタオタソ。その顔は自信に満ち溢れていた。
しかし間髪入れず、明らかに馬鹿にした声が闇夜に響く。
『ダラ戦を極めた?神をも滅ぼす力ねぇ…見てみたいものだな』
「その声は..鞘無神!?」
『俺様を知っているとは良い心掛けだな』
キタオタソが振り返ると、光に包まれた鞘無神が嘲笑っていた。
「い、いつの間に!?」
『そんなことはどうでもいいだろ?それより俺様にダラ戦を見せてくれよ?』
「ぐっ!!」
キタオタソはゆっくりと後ずさりし、鞘無神との距離をとった。
何かを考えていることは誰の目にも明らかであるが、鞘無神は全く動かない。
「ふははは!かかったな、鞘無神!この距離では、俺は、無敵だ!!
俺の、ダラ戦を、見せてやる!出でよ!法王の緑!!!!!」
右手を前に出し奇妙なポーズをとるキタオタソ。沈黙が闇を支配する。
「な、なぜ出ない!?法王の緑(中距離戦闘タイプ)!?」
何度も何度もポーズをとるキタオタソ。しかし、その手には何の変化も起こらなかった。
『何回やっても無駄無駄。お前のその力はお前の妄想の産物に過ぎないのだから』
「法王の緑!法王の緑!法王の緑!!中距離戦闘タイプ!!」
『無駄だと言っているのに…中距離戦闘タイプとはこれのことか?』
鞘無神の股間から無数の触手が伸び、一瞬でキタオタソの身体に絡み付いた。
「ぐぁあ!!」
『さて、ダラダラと楽しませてもらおうか』
触手から滲み出る液体がキタオタソの服だけを溶かしていく。
「うぁ、うぁ..」
触手が身体を這いずり回る度にキタオタソの口から奇妙な喘ぎ声が漏れる。
暫くその光景を楽しんでいた鞘無神の股間から一際大きな触手が伸び
先端がキタオタソの排泄口の周りを舐めるように動いた。
「あ、あ..ヨネフ!BANDIT!助けてくれ!!」
『お前に仲間などいない…それもお前の妄想の産物…この重複野郎がぁ!!』
「ぐぁあああああああああ!!!!!」
触手が一気にキタオタソの中に進入していった。
「うひぃ!ひ、ひぃ!」
『いい声でぇす…もっといい声を』
鞘無神の触手の先が前立腺を刺激し、キタオタソの意思に反して肉竿が大きくそそり立っていく。
「これは夢..夢なんだ..」
(シンちゃん!ねぇ、シンちゃんっ!)
(あ、あずさ?)
(シンちゃんのこれ、こんなに大きくなって…あずさが口でしてあげる♪)
(ちゅぱ..じゅぷ..ん..シンちゃんのおいしい♪)
(ハァハァ..あ、あずさの舌が..き、気持ちいい..出る!..ザ・ワールド!!)
(どぷっ!!どくどくどく..)
「あずさ、全部飲んで..!?」
キタオタソの妄想が生んだ琴平あずさの顔が崩れ、徐々に禿オヤジの顔が現れてきた。
『シンちゃんのザーメン とってもオイシイでぇす ごくん』
妄想から覚めたキタオタソが見た物は
鞘無神の股間から伸びた触手の先が禿オヤジの顔に変化し、肉竿を咥え込んでいる姿だった。
「うわあああああああああああ!!!!!!」
『オーバーキル』再び闇の中に消えていく鞘無神。
キタオタソはその場に倒れこみ、うわ言のように1つの言葉を延々と繰り返すだけだった。
「ダラ戦なら、少し、知っています ダラ戦なら…」 fin
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