- ルシアール聖騎士団。現在機能している団体としては最古の団体のひとつである。
永きに渡りアストローナの平和維持に貢献してきたが、その歴史は決して完全な
善とは言い切れないものであった。その痕跡は所々に見ることが出来、地下にある
拷問室もそのひとつとして、絶対に表には出せないものであった。
「随分と我慢強いのね…」
部屋には、鞭を片手に妖艶な笑みを浮かべる女性と、大の字の状態で四肢を繋がれ
身動きのとれない女性、そしてその後ろで二人を見ている人影がひとつ。
「私はどんな拷問を受けても口を割らないよう訓練されている。時間の無駄だ。殺せ」
鎖に繋がれ、鞭打たれているのは機動殲滅隊三番隊隊長エアリーズ=熾月。
ルシアール聖騎士団本部への潜入中に不覚をとったのが昨日。尋問に応じなかった為に
数時間前、この部屋に連れてこられたのだ。
「あら、何か勘違いしてるみたいね。私は別にあなたから何かを聞きだそうなんて
少しも思ってないの。ただあなたと楽しみたいだけ………
でもこの鞭の良さは分かってもらえなかったみたい。残念だわ」
そう言って鞭を置いたのはルシアール聖騎士団所属アルテイシア。
敵との戦闘中に着衣を脱ぎ捨てていく事から「悩ましのアルテイシア」の異名を持つ。
「私はマゾではないのでな…悪いが貴殿の期待に応える事は出来ん。さっさと殺せ」
「だから言ってるでしょう。私は楽しみたいの。あなたを殺そうなんて思ってやしないわ」
「こちらもさっきから言っている。貴殿を楽しませる気などない!」
「うふふ…いいわ……そういう貴女だから楽しめるのよ」
-
- アルテイシアは嬉しそうに言うと、壁際に並んでいる棚から小さな瓶を取り出した。
熾月の着衣は既に下着だけになっており、それも先程までの鞭での責めでほとんど
取れかかっている。アルテイシアはそれらを取り払うと、小瓶の中からゼリー状の
怪しげな薬品をすくい取り、熾月の乳首と秘所に直接塗りつけた。
「な、なにを……ひぁっ、つ、冷たい…」
「ごめんなさい、でもすぐに暖かく、いえ…熱くなるわ。これはそう…簡単に言えば媚薬ね。
とても気持ち良くなるの。うふふ……」
「くっ、私はマゾではないしレズビアンでもない!そんなに楽しみたいならそちらの
ご婦人と二人で好きなだけ楽しめばよかろう!」
熾月の言葉に、この場に居たもう一人が口を開く。
「わたし?わたしもレズはやぁよ。ここに居るのは暇だからアルテさんにつきあってるだけ」
「るーちょはノーマルですものね。ああ、そうだ、るーちょちょっと(ごにょごにょ)」
「……わかった。ちょっと待っててねん」
るーちょと呼ばれた女性はアルテイシアに何か耳打ちされると、部屋を出て外へ向かった。
「その薬が効いてくるまでもう少し時間があるわ。ちょっとそのままで待っててもらえる?」
「勝手にしろ…」
5分ほど経っただろうか、熾月の体には先程の薬の効果がはっきりと出始めていた。
「くぅ……ん…、ぁぁ…」
「どう?段々良くなってきたでしょう」
「はぁ…あ……な、何の事か……んぁ……、わからんな……」
「うふふ」
更に5分経った時、拷問室の扉が開き、るーちょが二人の若い男を連れて入ってきた。
聖騎士団の人間ではない、ただの一般人のようだ。
「連れてきたよ。ご要望通り、やりたい盛りの若いの二人ね」
「あ、あのー、何か女の人とやらせてくれるって聞いたんスけど…」
「ご苦労様。あなた達、この人がお相手よ。好きにしていいから楽しみなさいな。
あ、はい、これが鎖の鍵ね」
「マジっスか!?ほ、ほんとに?」
「ええ、ほら、あっちももう準備OKみたいよ」
-
- 媚薬を塗られてから10分間、熾月の体は火がついたように熱くなっていた。
しかし鎖で繋がれている為に自分で何とかする事も出来ず、熾月にとって痛みを
伴うものよりも遙かに酷な拷問となっていた。
全身汗びっしょりで股間から流れる愛液はまるで洪水のようだ。
目の前に迫る男達にも気付く様子はない。
「(ごく…)す、すげえ……おい、早くこれ外してやっちまおうぜ!」
「おお、俺ももう我慢できねえよ」
「ぅぁ……ぁ…ぅぅ……えっ?…な、なに……」
二人が熾月を繋いでいる鎖を外し始めた時、ようやくこの事態に気付いたようだ。
「な、何だ貴様ら。やめろ、わ、私に触るなっ!」
「えへへ、何言ってんだよ。ここ、こんなにしといてよう」
「んぁっ!!…や、やめ……はぁっ、ん……ぁあ…あっ!」
薬の効果で極限までに高ぶらされた体は、見知らぬ男の雑な愛撫でさえすんなりと
受け入れてしまい、軽く絶頂に達してしまった。
「すげえ……おい、腕の鎖はまだ外れないのかよ」
「まあ待てって、もうすぐ…っと外れたぜ」
「へへ、ようし…これでゆっくり楽しめるってもんだ」
「鎖、はずしちゃっていいの?」
「いいのよ。この薬にはちょっとした麻痺効果もあるから、まともな抵抗は出来ないはずよ」
「なるほどね〜。ま、わたしは人が楽しんでるのを見てても面白くないし、今日はもう帰る」
「あら、そう?それじゃまた今度ね…」
アルテイシア以外、るーちょが出ていった事も全く気付かず行為は更に激しさを増していった。
- 「うひゃひゃ、この女マジですげえぜ。何やっても感じやがる」
「ああ、こんなエロ女初めてだ。泣くほど喜びやがって…」
「んあっ……ぁあっ、んっ……はぁ、ぐす……んん…ぁ、あっ…ひぃ……」
「いやらしいおっぱいしてんなぁ、へへ」
「や、やめ……ひぁ…ああっ、ん……んぁ…う……」
「お、俺もうダメだ。先に入れていいかな?」
「仕方ねえなぁ、じゃあ俺はこの可愛いお口でしてもらうからよ」
「わりいな。それじゃ……」
「……ぁ…あっ…ん…う…ゆ、許し…て…お願……あっ!」
「へへへ、こいつぁすげえや。ヌルヌルで気持ちよすぎだ!」
「ああっ…んっ!…あんっ、あっ!…あ…んぁっ!!」
「ほうら、こっちも頼むぜ」
「ん……ぁ……ぁむ……ん……ちゅ…んむ……」
「うあ…舌が……すげえ……」
「こっちもよ、なんかヌルヌルなのにすげー締め付けてくんだよ。もうイっちまいそうだ」
「ふぅ……ん……んぁ……んん……ちゅる……んぁ……ん」
「んじゃそろそろ一発目いっとくか」
「おお!」
「ん……んん…ちゅ……んぅ……ん!!…ぷぁっ…あ、あぁっ…あああ〜〜!!」
二人はほぼ同時に達した。上と下同時に大量の精を注ぎ込まれ、一瞬遅れて熾月も
今日二度目の絶頂を迎えた。
「ぅぅ…ぐす……んぅ……」
「さーて、次は俺が下使わせてもらうぜ」
「おう、俺はこのデカイおっぱいでしてもらおうかな」
「!!……ゆ、許して……もう…しないで………」
「何言ってんだよ。まだまだ始まったばっかじゃん。なぁ」
「ったりめえよ。俺今日はもう腰抜けるまでやっちまうぜ」
「……そんな……あっ、やめ……んぁっ!!…あっ、あっ、あんっ……」
肉欲を貪る男といやがりながらもそれを受け入れてしまう女。そんな光景を、アルテイシアは
恍惚の表情で見ていた。自身の秘所からも大量の愛液を滴らせ、鞭の柄の部分を出し入れさせている。
(はぁ……ん……いいわ……その表情よ………あぁ……)
熾月が男達から完全に解放されたのは、それから8時間後の事であった。
- 「へへへ、すごかったよなぁ、腰が重たいぜ」
「そういえばお前、気付いてたか?あの女、機動殲滅隊のエアリーズ=熾月だぜ」
「マジかよ!?そういや誰かに似てると思ったんだよな。つかやばくねえ?」
「ばーか、俺らはあのルシアール聖騎士団に言われてやったんだぜ。何も悪い事なんかねえよ。
それよりこれをネタに上手く立ち回ればよ、またやれるかもな」
「それいいな!へへ、またあんな風に……えへへ」
下品な笑い声を発しながら歩く二人の前に、るーちょが現れた。
「昨日はどうも。それじゃ俺らはこれで……ぐああっ!!」
「なっ!?こ、これは…ひ……や、やめ……ぎゃあああ!!」
るーちょの横を通り抜けようとした男が炎に包まれ、残りの一人もすぐに燃えさかる炎に飲み込まれた。
黒こげになった二人を横目に立ち去るるーちょ。
「妙な事考えちゃってまぁ……遊びは後腐れが無いから楽しいのよね」
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