- あれから数日、熾月は一年に一度竜の館で行われる隊長会議に出席していた。
各隊の隊長が一堂に会し、様々な報告を行うのだ。
あれ以来、熾月はぼんやりとする事が多くなった。今も重要な会議中である
にも関わらず、心ここに在らずといった様子。
(セム…あれから現れないな……今度会えたらまたあんな風に………はぁ…)
「…佐……中佐………」
誰かが自分を呼んでいる気がする。
「……づき中佐………熾月中佐!」
「…………!! は、はっ、何でありましょうか!!?」
ガタン、と椅子を倒しながら立ち上がった熾月に会議室中の視線が集まる中、
総帥ボリクス=ドルガンが口を開く。
「どうした、ぼんやりして。君の報告で最後だ。始めてくれ」
「はっ、申し訳ありません。では早速………」
熾月中佐の報告が終わり、会議も終了。各隊長はまたすぐにそれぞれの持ち場へ
戻るのだが、先程の態度を見咎められてか、熾月はすぐに執務室に来るよう
ボリクスに呼び出されていた。
(私ともあろう者が会議中にあんなふしだらな事を考えてしまうとは…
早く部屋に戻って下着を替えないとな……)
コンコンッ……
「入り給え」
「熾月中佐、出頭しました」
「うむ、呼び出された理由は分かってるな」
「はっ、会議に集中していませんでした。申し訳ありません」
「分かっているならいい。で、何を考えていた?」
「えっ、いえ…あの……と、特に何も」
「そうか…」
ボリクスは椅子から立ち上がり熾月の正面に立った。
「本当はこんな事を考えていたんじゃないのかね?」
-
- 突然の出来事だった。しばらく何が起きたかわからずに居たが、ぬめりとした
舌の侵入を感じて初めて、キスされているのだと分かった。
「ん!んん〜っ!!」
必死に抵抗するが力では断然ボリクスの方が上だ。いくら熾月が鍛えていると
いっても相手も鍛えているのでは男と女の差が諸に出る。
そうこうしているうちにボリクスの手が熾月のズボンの中に侵入してきた。
「!!(ガリッ)」
「つっ!!」
「はぁはぁ…そ、総帥!!」
唇を噛まれたボリクスが怯んでいる隙に何とか離れた熾月がボリクスを責める。
しかし当のボリクスは自分の右手を見つめながら、いやらしい笑みを浮かべていた。
「やはりこういう事か。隊の運営に関わる重要な会議中に下半身を濡らしていたとはな」
「なっ……!!」
「最近君の様子がおかしいという連絡を受けてはいたが、まさかこんな…」
「あ、あのっ」
「黙り給え。君のそういう態度は隊の士気を乱す危険がある。ほら、見給え。
既にこんな所にも影響が出ているよ」
ボリクスがズボンを下ろすと中から昇竜の如き一物が飛び出てきた。
「会議中、君の下半身から匂ってくる雌の匂いでずっとこのままだよ。どうするのかね」
「ど、どうするも何もそれは総帥が…」
「私が勝手に反応してこんなにしていると言うのかね。君はそれでも軍人か。
君がそのいやらしい匂いをさせなければこんな事は起こらなかったのだよ。
すなわち原因は君にあり、責任も君にある。よって君にはこれをどうにかせねばならん
義務がある。反論は許さん。これは命令だ。熾月中佐、君の口でこれを鎮め給え」
「く、口で…そんな……」
「反論は許さんと言ったはずだ。それとも除隊の方がいいか?」
「うう…諒解しました……」
- 熾月はおずおずとボリクスの前に跪いた。一物から漂ってくる男の匂いに頭がクラクラする。
「どうした、君ならやり方くらい知っているだろう。早くし給え」
「は、はい。ん……ちゅ…ぅ……あむ、んん……」
軽く一物に唇をあわせ、目を閉じて一気にくわえ込んだ。フェラチオのやり方は確かに
知っている。耳年寄りであった今までにため込んだ知識から必死にそれに関するものを
思い出し、出来るだけ早くボリクスの一物を鎮めようとした。
「んむ……ちゅぅ、ん…ちゅる……ぁむ……ん……」
「ほう、やはり上手いな。あっちに居る間にこっちの技も磨いていたのか?」
「(ふるふると頭を振り、違うと意志表示をしながら)んぁ…んん…ちゅぱっ……」
「私の目が届かないのをいい事に毎晩部下のモノをくわえ込んでたんじゃないのか?」
「……ぅぅ……ぁむ…ちゅっ…んぁ……」
熾月の目からは止めどなく涙が溢れてきていた。尊敬していた総帥に自分が淫らな
女だと思われいるのが悲しく、悔しかった。しかし、それとは別に熾月の性的興奮は
段々と高まっていくのが自分でも分かる。
「そろそろ出すぞ。全部飲むんだ」
「!!……んん…ちゅ…ぁぅ……ん…んぐっ!」
ドクン、ドクンと大量の精が熾月の口内に放たれる。
「ぅ……んぐ……ん……ごくん……」
「全部飲んだか。さて、では次は下の口だな」
「!!」
「これで終わりだとでも思ったのか。甘いぞ、熾月中佐。私のモノはまだ鎮まっていない」
未だ天に向かって真っ直ぐにそそり立つ一物を見て、熾月の花弁は無意識のうちに
潤いを増したようだ。
「ますます雌の匂いがきつくなったな。うちには他にも鼻の利く奴は居ることだし、
何人かは会議中既に気付いていたかもな。これから大変だぞ、熾月中佐」
「そ、そんな……」
「まあそんな事はどうでもいい。今はこいつをどうにかしてしまわないとな」
「はぁはぁ…あの…ちょ、ちょっと待っ……あっ」
- 着衣を取り払い、熾月の下半身を剥き出しにすると、そこには誰の目にも明らかなほど
濡れそぼった熾月の淡い茂みがあった。
「ふっ、こんなにしておいて待ったも何もあったものじゃないな。これだけ濡れていれば
もう充分だろう」
強引に引き寄せられた熾月の秘所をボリクスの一物が蹂躙する。
「ぁあっ!!…んぁ……あん、あっ…ぅ…んっ!」
「日々の鍛錬は欠かしていないようだな、ぐいぐい締め付けてくるぞ」
「はぁっ…ぅ……あっ、あっ…お、お願…い…そんな…こと…言わな…あぁっ…」
「一応誉めているんだがね」
「んっ、ぁん……あっ、ああっ……はぁっ、んん……」
「ふ、もう聞こえてないか。こちらもそろそろだ。フィニッシュといくか」
「あっ、あっ、あっ、あぁ…んっ、んぁっ!んん!ああああぁあぁあぁ〜〜!!
…………………ぁぁ、セムぅ……」
「……」
気を失った熾月を誰にも見られないよう部屋へ戻した後、ボリクスは諜報部を呼び出した。
「猟犬から目を離すな」
「猟犬と言いますとあの…」
「そうだ。あいつしか居るまいが。行け」
「はっ」
諜報部員の気配が消えるのを確認してから、ボリクスの口からは意味ありげな笑みがこぼれた。
「まさかあいつの名前が出てくるとはな…くく、やってくれるじゃないか。
だが犬如きにあの美味しい体を渡す訳にはいかんな。さて、どうしたものか…」
熾月の体を巡る様々な思惑。次に熾月の前に現れるのは一体誰なのであろうか。
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